相性
ブラジル代表のロベルト・カルロスは試合前にこう言った。
「ジダンにはまだ引退しないでほしい。」
このW杯で引退を表明しているフランス代表のジダンに対して
引導を渡すコメントである。
しかし、
フランスはブラジル戦にいい思い出がある。
記憶に新しい98年W杯の決勝戦。
大方の予想を覆してフランス代表は、
ブラジルを3-0で下した。
そして今日、
まだジダンの戦いは終わらなかった。
個人的にジダンという選手が好きな私は、率直に嬉しい。
こうなったらもう、フランスに優勝してほしい。
1次リーグこそフランス代表の出だしはよくなかったが、
特筆すべきはその堅守。
ベスト16でのスペイン戦では、
61%もスペインにボールをキープさせておきながら
90分でシュート7本しか打たせていない。
これは明らかに、
スペインがフランスにゲームを支配されている証拠だ。
そしてブラジルも・・・
フランスの罠にはまった。
前半こそロナウジーニョの個人技でチャンスを作るものの
フランスの両ボランチの堅守の前に得点までは至らない。
そうすると徐々にジダンのゲームメイクでフランスがゲームを支配する。
そのままの流れを後半に持ち込んだフランスが12分アンリのボレーで1点。
あとはそれを守りきるだけ。
最後はブラジルの猛攻を受けたがフランスの牙城は崩せなかった。
行ける。
フランスのサッカーは出来上がっている。
次は今大会、勢いに乗っているポルトガルだが
私もまだジダンのプレーが観たい。
ここまできたら優勝してくれ、フランス!!